データサイエンティスト、伊達裕人
Lead Data Scientist

伊達 裕人

Profile

大学院にて、深層学習を用いた脳活動分析に関する研究に取り組み、脳活動から被験者が見た画像を復元する手法や、測定状況の違いに頑健な分析手法を開発した。大学院修了後は、銀行系システム子会社で、金融エンジニアとして信用スコアリングモデル構築やデータ分析ツール開発等に携わる。2022年3月にデータサイエンティストとしてInsight Edgeに参画。
東北大学大学院情報科学研究科修了 博士

現場と同じ方向を向き、試行錯誤をしながらビジネスを変革していく

現在の仕事内容について教えてください

私は現在、技術部(分析チーム)と、2023年4月に新設された戦略企画部に所属しています。技術部では、住友商事グループ内の事業会社向けDX案件にデータサイエンティストとして参加し、データ分析やAIモデルの開発に携わっています。

戦略企画部では、データ分析や開発ではなく、企画系のタスクに取り組んでいます。現在の私の主なミッションは、Insight Edgeとしての、案件獲得能力向上と分析案件での課題解決力向上です。具体的には、これまでの案件の情報を整理したり、分析チームとして過去案件の知見をまとめてソリューションを作るところに携わっています。

これまでのご経歴について教えてください

仕事中のデータサイエンティスト、伊達裕人

大学院では、AIを使った脳活動解析に関する研究に取り組み、博士号を取得しました。ヒトやサルが、様々な物体や質感をどのように認識し、脳内でどのように表現しているかなどを調べていました。

大学院修了後は、新卒として国内金融機関の子会社に入社しました。これが前職になります。主に親会社グループ向けに、金融関連のデータ分析やコンサルティングを事業としている会社で、データ分析担当として、親会社である銀行向けのデータ分析、個人・法人向けローンの審査モデルの開発、グループ内向けのデータ分析ツール開発などに携わりました。また、金融業界の様々な課題に最先端のAI技術をどう使えるのかという調査や開発にも取り組みました。

仕事中のデータサイエンティスト、伊達裕人

Insight Edgeへの入社を決めた理由は?

前職での私の主な業務はローン審査モデルの開発でした。色々な案件がありながらも、扱うデータや枠組みは似ているため、こういう仕事を5年10年続けていても自分の成長に限界があるだろうなと思ったのが転職を検討したきっかけです。

転職先として希望していたのは、幅広い業界や事業でさまざまなタスクの分析に携われること。あとは、現場とより距離が近いところでした。

Insight Edgeに出会って1番魅力に感じたのは、コンサルティングファームやSIerのようなクライアントワークとは違って、親会社である住友商事の営業部やグループ内の事業会社の方々と伴走し、一緒にDXプロジェクトを立ち上げ、実現していけるところです。同じ方向を向いて進んでいけるのはいいなと。

また、国内だけではなく世界中に事業会社があり、業界も多岐に渡っており、ITやAIの活用機会が非常に幅広く、それだけ成長機会も多いだろうと思い、興味を持ちました。

定期的な勉強会と能力・技術力向上に努力を惜しまない土壌がある

仕事の魅力についてお聞かせください

技術部でのデータサイエンティストとしての業務では、入社理由でもありましたが、親会社や現場の方々と同じ方向を向いて一緒にプロジェクトを進めていけるところに魅力を感じています。現場との距離が近く、対象となる業界や事業のドメイン知識を学ぶことができ、いい形で協働できていると思います。

戦略企画部での業務では、普段のデータ分析とは違い、Insight Edgeの営業やマーケティングの観点での頭の働かせ方ができるのが楽しいです。現場の方々にどのような資料を見せれば案件相談につながるか、分析チームとしてどのようなスキルを伸ばせば課題解決力が上がるのか、社内の営業やコンサルの方々と協働することで刺激をもらえていますね。

Insight Edgeはどのような会社だと思いますか?

エンジニアやデータサイエンティストが多く、フラットなカルチャーの会社です。定期的に社内イベントや振り返りの場があり、体制、働き方、技術力向上などに関して、継続的に改善を図っています。各案件に参加するメンバーは少人数であることが多いため、個人の裁量や自由度が大きく、各自の主体性が発揮できる場だと思います。

各案件で採用する技術の選定が割と自由にできるので、案件メンバーの方針や状況に応じて柔軟にツールや技術を導入していけるのが、働きやすさの理由の1つです。新しい技術やツールを案件で使うことで自分の学びになりますし、使えるなと分かれば社内にも還元できます。

また、エンジニア主体ではありつつも、親会社からの出向者もある程度在籍しているため、いい塩梅にエンジニアとビジネス人材が協働できているのではないかと思います。

エンジニアとして感じる魅力を教えてください

先ほどのカルチャーも魅力ですし、各自の技術力向上のサポートもしてくれる会社だと思います。

業務時間の10%程度は勉強に充てることが認められていますし、案件推進や自己研鑽に必要な書籍代はもちろん、国内外の学会やイベントに参加したいときには出張扱いとなり旅費を出してもらえます。

また、個人だけで情報収集するには限界がありますが、弊社には社内メンバーで勉強会を定期的に開催したり、営業・コンサル・分析・開発といった多様なチームのメンバーが一緒に勉強会を開いたりという土壌があります。

Slackでは論文や最近の記事などの共有がされており、毎週30分くらいカジュアルに情報共有をする会もあります。技術部には、働きながら大学院の博士課程に通っているメンバーも複数人いて、能力・技術力向上に対するモチベーションはとても高いです。

経験したことのない業界にも積極的に挑んで楽しめる人

インタビューに答えるデータサイエンティスト、伊達裕人

Insight Edgeにマッチすると思う人について教えてください

インタビューに答えるデータサイエンティスト、伊達裕人

データサイエンティストには、実装力・データ分析力・ビジネス力という3つのスキルが必要だといわれています。これらすべてが完璧な人は少ないと思いますが、3つの要素を最低限持ち合わせていることが必要だと思います。加えて、AIのドメインや、業界内での何かしらの経験・強みがある人はマッチすると思います。例えば、画像や音声に強いとか、時系列データや最適化が強いとか。

業界経験で言えば、小売、電力、金融、マーケティング、製造業とか。弊社の仕事は定型作業ではないので、新しいものを生み出してインパクトを与えたい、現場の方々と一緒に、既存の事業やプロダクトを改善していきたいと思える人、そこに喜びを感じられる人が向いていると思います。難しいことも多いので、積極的に挑んで楽しめる人が良いと思います。

今後の展望は?

私が現在関わっている案件は、これまでに経験したことのない業界のものがほとんどなので、各案件で現場の方々に知識やノウハウを教えていただいた上で、分析スキルを活かして開発をしています。そうして得た業界のドメイン知識やノウハウを蓄積していき、自分の引き出しを増やしていきたいですね。

また、業界知識の少なさから、今は現場から上がってくる課題に対して「こういうことが出来ます」と割と受け身で対応することが多いので、いずれは自ら「こういう業界・事業ならこういうDX、データ活用ができると思います」とプロアクティブに提案していけるようになれたらいいなと思っています。

入社をご検討されている方に向けて、メッセージをお願いします

これまでの話と重なりますが、単なるクライアントワークではなく、住友商事や事業会社の方々と同じ方向を向き、試行錯誤をしながらビジネスを変革していくのがInsight Edgeでの仕事です。

特定事業だけではなく、世界中にさまざまな業界の事業があるのも特徴で、幅広いフィールドでデジタルとAIを活用し、事業と社会を変えていくことができます。ここに共感できる方、やりがいや興味を感じられる方に、ぜひ入社していただきたいなと思います。

データサイエンティスト、伊達裕人

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