大手事務機器メーカーに入社後、同社初となるクラウドサービスの立ち上げに参画し、ITインフラの設計・構築から運用を担当。同サービスを利用した基幹システム連携ソリューション開発、AIを活用した画像変換サービスなど複数のシステム開発をリーディング。同社在米研究子会社との共同研究にも従事。2021年10月にリードエンジニアとしてInsight Edgeに参画。
北海道大学大学院情報科学研究科修了 修士(情報科学)。慶應義塾大学環境情報学部非常勤講師。CISSP。
開発チームのリードエンジニアとして働いています。住友商事を含むグループ内の各企業から受けた「こういうことがやりたい」という相談を整理してPoCを実施し、「これでいきましょう」と決まれば本格的にシステムを開発するというのが基本的な仕事です。規模によっては本番システムの開発や運用を外部ベンダーに委託することもありますが、企画レベルの初期段階から案件に携わり、実際に動くものを作っていくところまでが私たちの担当です。
最近の個人的な仕事でいうと、ChatGPTを扱う案件が多くなっています。住友商事グループとして生成AIの活用を推進すSC-AI Hub(スカイハブ)というバーチャル組織を設立しており、Insight Edgeもその一員として、様々な事業部や事業会社と様々な取り組みを進めています。
新卒で大手事務機器メーカーに入社し、新規事業を立ち上げる部署に配属されました。複数のサービスを開発することを通して、新しい技術をキャッチアップできる環境に身を置いていました。開発サイドの人間として手を動かしていましたし、外部の会社に開発を委託して管理するといった仕事もしていました。
転職を考え始めたのは、よりお客様や現場に近く、本質的な提供価値を追求できる仕事をしたいと考えるようになったためです。前職でのサービス開発は、最終的に届けるお客様像がクリアに見えず、ひとつひとつの機能にどれだけの価値があるのかわからないまま進めていたところがあったんですよね。そうではなく、困っているお客様と実際に話してニーズを探り、本当に価値のあるものは何かということを見出して提供したいと思うようになり、転職を思い立ちました。
Insight Edgeとの出会いは転職活動中に受け取ったスカウトメールです。カジュアル面談で話を聞いてみて、「この会社なら本当にエンジニアリングで価値を提供することに携われるのでは」と思い、入社を決めた次第です。
当時のInsight Edgeは20人ほどの規模ではありましたが、立ち上げ期のベンチャーで聞くようなカオスさがなく、制度や仕事の進め方などもしっかりしているなという印象を受けました。住友商事の良いところを引き継いでいるのだと思います。一方で小さな組織だからこそ実現できるスピード感もある。大企業の良さとベンチャー企業の良さ、双方の良いところ取りをしているのが弊社の強みだと思います。
仕事面に関しては、入社前に抱いていたイメージとのギャップは特になく、期待していた通り意義のある仕事ができています。
私は2023年4月ごろからChatGPTを扱う案件に取り組んでいます。特にGPT-4のインパクトが非常に大きかったこともあり、住友商事向けのセミナーを開くことになりました。希望者のみの参加でしたが、当日の参加者は約400名で注目度も高く、グループ全体のモメンタム向上に貢献できたと思います。
実際、このセミナー直後からたくさんの相談をいただき、ディスカッションできる機会がいくつも生まれました。これが先ほどお話ししたSC-AI-Hubの立ち上げにも繋がっています。住友商事はグループ全社で約900社、何万人と働いている大規模なグループ企業です。そこにインパクトを与えられる仕事ができるのは、非常に面白さを感じられる部分です。
「現場との距離が近い」という点に価値を見出して転職してきている人が多い会社だと感じます。大きな企業で働いてきて、経験を積み技術力を磨いてきた。その上で、目に見えるお客様に対してエンジニアリングで価値を提供していきたいという人たちが集まってきていると思います。
また、自分がやりたいこととの両立もしやすい会社です。「ワークライフバランスが実現できますよ」と語る会社は多くありますが、弊社の場合は制度があるだけでなく、社内での理解があることが大きいですね。
例えば、私が今まさに向き合っている育児との両立。弊社はマネジメント・リーダー層に子育て世代が多いので、本当に理解が深いです。業務がテレワーク中心であることに加え、コアタイムなしのフルフレックスタイム制度がとても便利で活用しています。育児対応で有休を取る必要がないので、なかなか有休が減らず、有休消化率の向上に貢献できていないのが悩みです(笑)。
さらに、私の場合は副業もしています。前職時代から大学の非常勤講師を務めていて、今も続けています。年間7ヵ月ほどは木曜の午後は大学での講義のため、Insight Edgeでの業務は基本的に入れていません。その分の仕事は別の日にしていますが、周囲も理解して都合を合わせてくれるので、非常にありがたいです。外部との接点を持てるのは色々な面で意義があると思っています。例えば、学生と触れ合うことで視野が広がるメリットも感じていますし、何十人もの学生の前で話すことで、人前で話す場数を踏む経験にも繋がっています。
先ほどお話ししたようなセミナー登壇にも活きていると思いますね。このように、副業は自分の本業にも活かせる部分があるのですが、会社や周囲の理解がないと継続は難しいので、理解のある職場だという点は弊社の魅力だと思いますね。
少し話は変わりますが、例えば4Kモニタの設置や電子書籍を含む書籍の購入、GitHub CopilotやChatGPT Plusの導入など、その他にもエンジニアが働きやすい環境を目指して様々な取り組みや新しい制度の導入に前向きであり、手前味噌ですが恵まれた環境で仕事ができているなと思っています。
新しい技術のキャッチアップを嫌がらない人です。扱う業種も実現したい内容も案件により多種多様なので、これまで扱ったことのない技術を使うことになる場合があります。そのような場面で尻込みするのでなく、楽しんで進める人は強いと思います。業務の10%を充てられる勉強会制度があり、今の業務と関係のない、興味があることにも業務時間を使って取り組めるような環境になっているので、それを案件に応用するようなことにも繋がると思います。
また、色々な経験をしてきた人がマッチすると思います。自分で手を動かす経験はもちろん、人を動かしてリーディングをしてきた経験や、お客様とコミュニケーションを取って提案をしてきた経験、レガシーな技術を使ってベンダーに委託しながら開発をしてきた経験、幅広い経験すべてがInsight Edgeでは活かせると思います。今挙げたような経験に対し、スペシャリストでも良いしジェネラリストでも良いと思っています。システム開発のフェーズとして最上流からコーディングまで広く深く参画するからこそ、活躍できる人の幅も広いのです。
人柄面に関しても、多様な人材がいます。開発側は上流から入る意識の社員が多いので、コミュニケーション力がある人、幅広い業務をできる人が多いですが、技術に特化している人材にも活躍の場があります。
今やっていること=自分がやりたかったことなので満足していますし、その1つずつを大切にしていきたいと思っています。「会社の都合で、よくわからないけどやらなければならない」仕事より、「具体的な課題の解決に貢献できる」仕事ができるのは楽しいです。母体が大きな会社なので、目の前の1つ1つの仕事に向き合うことが、世の中のためにもなると感じています。
働いているメンバー、制度、社風。いずれも申し分のない良い会社だと自負しています。ミッション、バリューとは別に、「明るく・楽しく・プロらしく」の頭文字をとったATPという合言葉のようなものがInsight Edgeにはあり、仕事に楽しく前向きに取り組むメンバーが揃っています。
現場の人たちは、自分たちの困りごとを解決したいから本気です。だからこそ、解決手段を一緒に模索する我々をリスペクトしてくれますし、対等な関係で課題に取り組むことができます。その点も非常に働きやすい理由の1つだと思います。興味を持ってくださった方は、ぜひ一度お話し出来ればと思います!