京都大学大学院情報学研究科博士課程修了後、大手総合電機メーカーの研究所に入社。情報通信やコネクテッドカーなどの研究開発に従事。その後アメリカに出向し、AI技術を用いたソリューションの事業開発に従事。
その後、国内メガベンチャーのPdMを経て、2024年3月より当社にProject Managerとして参画。デジタル技術を活用した案件に、開発者、PM、事業企画などさまざまな役割で貢献。また、京都の歴史文化を活用した海外向けソリューションの開発・提供を行うスタートアップ企業のCTOも務める。
プロジェクトマネージャー(以下PM)として様々なプロジェクト推進を行っています。まず、Insight Edgeが扱う業務範囲は幅が広く、商用導入前提のシステム開発から、生成AI等の有用性確認、それから一般的にはITコンサルと呼ばれるようなクライアントの課題解決方法の立案なども行っています。
その中で、Insight Edge内のエンジニアやデータサイエンティストと連携して、クライアントの実現したいことを具体化していく、というのがInsight EdgeのPMの仕事になります。
案件相談を受けた際の前捌きと個別案件化をセールス・コンサルのメンバーが対応するのですが、その後、より具体的にクライアントの実現したいことについて技術的な視点での言語化、実現性の検討、関係者の合意形成まで行うのが大きな役割です。技術専門企業のフロントに立つPMとしては、エンジニアやデータサイエンティストと協働して技術的な深みの部分まで検討するというのが特徴であり強みです。
もう1点、会社全体のプロジェクト推進を加速させる横断的な取り組みにも携わっています。当社は現状60名程度と小規模で若いメンバーも多数在籍しており、私はその中では相対的に多くの経験を積んでから参画したため、これまでの知見や経験を活かせるのではないかと考えて動いています。
私は情報学の分野でPh.Dを取得していたこともあり、IT技術を中心にしたビジネスこそ自分の強みを活かせる場だと感じていました。
そんな中で、住友商事のダイナミックなビジネスフィールドにIT技術で貢献するという仕事は私自身が貢献できる余地も大きく、さらに先端技術を扱うという部分ではチャレンジできることが多いのではないかと考えてInsight Edgeに入社しました。
技術的観点で新しいものを作ったり課題解決をする部分は、入社前に想像していた通りで満足しています。組織的には発展途上だからこそ、基盤を作っていくために発言できる余地が残っているのは楽しさだと感じています。
1つは「商社的だな」と感じた、海外のリテイル分野の開発案件です。この案件では入社して2ヶ月でアジアへの出張へも行かせていただきました。入社前から、商社DXの会社なのでグローバル案件に対する期待値はありましたが、入社早々に機会に恵まれたなと思います。
もう1つ、住友商事のメンバーと一緒に入っているプロジェクトでは、元々想定していた成果ではなく、より可能性を感じられるように話を広げられないかという提案を私がしたところ、前向きに捉えてもらえたことです。個人の裁量で提案を行えたり、安定した成果を確実に取るよりも、より価値を上げられるものに貪欲に行く、というのはこの会社ならではと思います。
博士課程修了後、国内大手ベンダーの研究開発グループに入社し、プロトタイプ開発のチームリーダーとしてシステム開発に従事しています。技術の利用だけではなく技術の社会実装にチャレンジしてみたいという想いが自分の中にあり、本社の戦略企画系の組織にも兼務させていただき、そこから海外の事業開発というロールを任され北米駐在を経験しました。
帰国後、また新しいことに挑戦したいと考えメガベンチャーにPdMとして転職しました。1つのプロダクトに向き合って顧客ドリブンで製品をより良くしていく面白さもありましたが、”新しいことへの挑戦”・“技術ドリブン”という私の大事な軸とは少しズレがあるように感じるようになり、そのタイミングで以前から構想を練っていたビジネス分野について起業を行いました。1年ほど経った時にInsight Edgeのことを知り、入社を検討するに至りました。
端的に言うと若い人が多い印象で、自分が“年長者”という立ち位置いるのがとても新鮮です。同時に、若手社員が豊富にいる環境はとても素晴らしいと思います。所属しているメンバーについては、真面目な人が多く、技術への好奇心を勉強しながら業務に昇華させていける環境の良さは感じます。
また、エンジニア、データサイエンティスト主体で創業した会社だからこそ、“技術者目線で仕事しやすい環境”の観点ではとてもいい会社だと感じています。住友商事という長大・伝統的な大企業のバックグラウンドを持ちながら、この技術者主体のカルチャーを維持してきたことはすごいことだと感じています。組織としてはまだ業務の座組やカルチャーは整えていく余地が残っている状態で、それを耕していくことが私の役目かなと思っています。
PMに関して言うと、高いコミュニケーション能力と、技術に対する興味関心の2点が必要かと思います。特にInsight Edgeはエンジニアやデータサイエンティストと一体となって仕事をするので、一般的なPM業務に比べ彼らがやっている技術的なチャレンジに対する理解が求められます。最近は生成AIの案件が多いですが、Insight Edgeに対する住友商事の期待値はそれだけにとどまりませんので、常に最新の先端技術をキャッチアップする必要があります。最初から深い理解ができている必要はありませんが、先端技術に対する興味は必須だと思います。また、あらゆる立場の様々な職種の方との協働が必然ですので、フラットで、他者に敬意を払えることはとても重要です。
私自身のことにはなりますが、情報系の博士号を取得し企業の研究者として先端技術の理解やシステム開発の理解がある点は、現職に活きていると感じます。
Insight EdgeのPMメンバーも少しずつ増え多彩になってきたので、先端技術を活用する案件のプロジェクト管理ノウハウのさらなる連携強化や、PMの育成、特にエンジニアなど他のポジションのメンバーのPM業務へのチャレンジのサポートなども徐々に進めていきたいと思います。
キャリアに関しては、自分主体で何かを実現していくと言うよりも、若いメンバーと一緒にいいものを作って、彼らの経験や知見になるようなことに携わりたいと思います。
また個人的には、“仕事をしている父親の背中を子供に見せたい”と言う気持ちもあります。
Insight Edgeはまだ発展途上段階です。自分の中で「これを実現したい」という強い想いがあって、会社自体を大きくしたり組織を成長させていきたい方には活躍の場が沢山あります。
数ある個別案件の中でチームで技術的観点で検証を行なっていくことが多いので、先端技術に興味がある方や、チームワークが好きな方にはおすすめとなります。
ご興味があればぜひカジュアル面談でお話しできればと思います!